日米のバランスシートを比較すると
こんにちは 宮本一三です。
前回は、わが国の債務残高は、実質450兆円超程度(対GDP比100%程度)であると指摘しました。
本日は、財政状況をアメリカと比較するために日米の貸借対照表(バランスシート)を見てみましょう。以下をご覧下さい。

もちろん資産の中には、すぐに現金化できない建物や機械設備など有形固定資産も含まれているので、財政状況をみる上でどこまで有効な指標であるか議論もあるところではありますが、私は大まかにはその国の財政状況を反映していると評価しています。
これを見ると、アメリカ政府は、負債が資産の5倍以上に達しています。
一方、わが国は1.5倍程度であります。
アメリカは財政赤字も近年増加傾向であり、財政赤字の対GDP比は100%を超える程になってきています。さらに国際収支も大赤字(対外純債務3兆ドル超)です。
以上のことから、財政的には日本の方がずっと余裕があるということが言えます。
しかし、アメリカはこのような状況でも経済成長と雇用改善を希求して、ある意味では伸るか反るかの危険をおかしても、超積極的な財政金融政策を遂行しています。
さらにもう一押しの財政出動が必要なのに、ねじれ現象にあるアメリカ議会の野党(共和党)の反対で行き詰まっていることは残念です。
まだ比較的余裕がある日本が今、積極的な財政政策を躊躇するべきではない。
今の経済状況で増税するなどは明らかな間違いであり、事態を悪化させるおそれがあると考えます。
財務省が、財政状況を厳しく評価するのは、「国の金庫番」としてはある意味当然なところもあるのです。しかし、必要なときに積極財政をしてこなかったツケがここ20年の日本経済の停滞を招いてしまったのです。今こそ積極財政に舵を切らねばなりません。
30年前に旧大蔵省で「財政再建」を取りまとめた私だからこそ、いま「積極財政」が必要だと声を大にして訴えているのです。
前回は、わが国の債務残高は、実質450兆円超程度(対GDP比100%程度)であると指摘しました。
本日は、財政状況をアメリカと比較するために日米の貸借対照表(バランスシート)を見てみましょう。以下をご覧下さい。

もちろん資産の中には、すぐに現金化できない建物や機械設備など有形固定資産も含まれているので、財政状況をみる上でどこまで有効な指標であるか議論もあるところではありますが、私は大まかにはその国の財政状況を反映していると評価しています。
これを見ると、アメリカ政府は、負債が資産の5倍以上に達しています。
一方、わが国は1.5倍程度であります。
アメリカは財政赤字も近年増加傾向であり、財政赤字の対GDP比は100%を超える程になってきています。さらに国際収支も大赤字(対外純債務3兆ドル超)です。
以上のことから、財政的には日本の方がずっと余裕があるということが言えます。
しかし、アメリカはこのような状況でも経済成長と雇用改善を希求して、ある意味では伸るか反るかの危険をおかしても、超積極的な財政金融政策を遂行しています。
さらにもう一押しの財政出動が必要なのに、ねじれ現象にあるアメリカ議会の野党(共和党)の反対で行き詰まっていることは残念です。
まだ比較的余裕がある日本が今、積極的な財政政策を躊躇するべきではない。
今の経済状況で増税するなどは明らかな間違いであり、事態を悪化させるおそれがあると考えます。
財務省が、財政状況を厳しく評価するのは、「国の金庫番」としてはある意味当然なところもあるのです。しかし、必要なときに積極財政をしてこなかったツケがここ20年の日本経済の停滞を招いてしまったのです。今こそ積極財政に舵を切らねばなりません。
30年前に旧大蔵省で「財政再建」を取りまとめた私だからこそ、いま「積極財政」が必要だと声を大にして訴えているのです。
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テーマ : 政治・経済・時事問題
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