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税と社会保障の一体改革について

こんにちは 宮本一三です。

しばらく忙しくてご無沙汰しておりました。



さて、現在国会やマスコミで頻繁に取り上げられている「税と社会保障の一体改革」ですが、これに関してはいろんな意見があって当然でしっかりと議論しなくてはいけないのは明らかです。
しかし私が理解できないのは、テレビ番組で頻繁に取り上げられている「年金の世代間の損得勘定」です。
1960年生まれくらいから払った額より給付額が下回るようになるということですが、これはだれがどういう条件で試算したものなのでしょうか。出典が明らかでないように感じます。
民主党が昨年行ったという試算も公開されるようですが、とにかくこの問題は前提条件の取り方で相当変わる部分も大きいので詳細が公開されてこそ議論が始まると思っています。
しかし、詳細の部分を報じないで、センセーショナルな部分だけ取り上げることは、全体の問題を見えにくくしますので、マスコミにももう少し突っ込んだ理解をした上で取り上げてほしいと思います。今の取り上げ方だと、年金を払うのがばかばかしく思えて払わなくなる人が増えるかも知れません。
この手の試算は、現在のデフレ経済の指標を使っているため経済成長を前提で作っている今の制度がなりたたないのは当然なわけで、それをどうするかを今議論しているのです。

結局、私がずっと主張しているように、積極財政を実行して、経済を3~4%の安定成長(インフレ率2%を含む)に乗せていく方向で政策を持って行かねばならないのです。
お金が足りないからと庶民から消費税を取っていては、何の解決にもならないのです。

テーマ : 政治・経済・時事問題
ジャンル : 政治・経済

週刊文春に取材を受けました

こんにちは 宮本一三です。

年始はいろいろと忙しくて、しばらくぶりの更新です。

さて、今日発売の「週刊文春」(2012年1月26日号)で私へのインタビューが記事になっています。

「消費増税の前に銀行から30兆円の税金を取れ」という刺激的なタイトルに
なっていますが、内容は私へのインタビューをまとめたものです。

先週の土曜日に記者の方と2時間程度話しをしたのです。
インタビューではもっといろいろな事をお話ししたのですが、「週刊文春」さんにとっては、銀行の話がおもしろかったのでしょう。その事を中心にした記事になっています。

実際には私の主張は「消費増税反対、それよりも積極財政をせよ、そして税金は銀行などの大企業からもっと取れ」なので、積極財政のところが記事から抜けたのは残念なところですが、こういった記事で少しでも消費増税に対して「なぜいま増税なのか」「消費税は結局弱者から税金を取る税である」ということに疑問を持ってもらえれば良いと思っております。

興味があるかたは、本日発売の「週刊文春」の140ページをお読み下さい。

また、これを機会に私の著書「震災に克つ経済」を読んでいただき、「積極財政が日本を救う」ということをもっと理解していただきたいと願っています。
そのことが今の日本経済を立て直す一番の近道なのですから。

テーマ : 政治・経済・時事問題
ジャンル : 政治・経済

新年のごあいさつ

東日本大震災の復興はなかなか進まず
被災者には未だに困難な日々が
続いておられます
本年こそ復旧の目途が立ち
明るい日々が戻って来ることを
年頭に当たりお祈り申し上げるしだいです

昨年九月に日本の復興を願って
「震災に克つ経済」を書きました
多くの方に読んでいただいて、日本の復興
への一助となればと願っています

今年もよろしくお願い申し上げます

宮本一三

バブル崩壊から今日までの財政政策は同じ間違いを繰り返している

こんにちは 宮本一三です。

さて、本日はバブル崩壊から今日までの財政政策を簡単に振り返ってみましょう。

1980年代の中頃から、わが国の経済がバブル化しかけていることは、政策当局者は気づいており心配はしていました。株価の上昇圧力、天井知らずの地価高騰、その上の金融機関の融資競争、早くブレーキをかけなければ大変なことになることは分かっていたのです。しかし、アメリカを中心とした諸外国から日本の国際収支の黒字を非難され「日本は内需拡大策をとれ」「輸入拡大、輸出抑制をせよ」との強い圧力をかけられ続けていました。アメリカの議会前の広場で日本製の自動車や電気製品がハンマーでたたき割られた頃であり、どうしても引き締めの時期を延ばさざるをえなかったのです。そんな状況で国際収支の黒字幅がGDPの2%程度まで圧縮された1990年、やっとアメリカが日本の引き締め政策を容認してくれることになったのです。この段階で、政府・日銀が思いっきりブレーキを踏んだからバスの乗客は一斉に前につんのめり、バブルは急激に崩壊したのです。いわゆる「総量規制」の発動や公定歩合の大幅な引き上げがバブル崩壊をより一層深刻なものとしました。その後、あまりの深刻な不況に当時の宮沢喜一内閣は景気立て直しのための手を打ちましたが、この深い傷を回復するに十分とはとてもいえないものでした。

1997年になって景気回復の動きが見えてきたとき、橋本龍太郎内閣は、財政再建優先の方針を打ち出しました。消費税の2%引き上げを含む9兆円の国民負担増加策をとったのです。当然、経済成長は急落し、山一証券や北海道拓殖銀行の破綻を招きました。この数年後の自民党総裁選において、橋本元総理は「私の財政政策は間違っていた。国民に深くお詫びしたい」と謝罪したのです。

1998年7月、小渕恵三内閣が誕生し、宮沢元総理が大蔵大臣に迎えられました。その上で、小渕内閣は、橋本前内閣が推し進めてきたいわゆる「六大改革」をすべて凍結し総額24兆円に上る大規模な景気刺激策を実行したのです。大蔵省の大先輩である宮沢元総理の大盤振る舞いには財政当局も抵抗できなかったのです。その結果、2000年3月末には日経株価は約2年間で8000円近くあがって2万3000円を超え、いよいよ長いトンネルを抜け出せるかという矢先まできたのです。しかしここで小渕総理は急死されました。

その後、森内閣を経て、2001年4月小泉純一郎内閣となり、その国民の熱狂的な支持を背景に、自由競争原理主義に基づく規制緩和、民営化を中心とした構造改革路線を強力に推進したのです。「構造改革なくして経済成長なし」の旗印は立派でしたが、実態はまたしても「財政再建優先」でした。「公債発行30兆円」の枠にとらわれ、景気を悪化させ、結果として小泉政権の5年間で国債発行額は159兆円に達しました。財政状況を改善しようとして逆に悪化させた典型的な例となったのです。

民主党政権となってからも、財政再建至上主義は変わらないままです。

このようにこの20年間の経済政策の流れをみても、「財政再建」に縛られていることがはっきりと分かります。

経済成長を第一目標として、名目3~4%の成長を5年間続けるような積極的な財政政策に転換することが、結果的に税収を増やし、財政再建を進めることを認識すべきです。

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GDPは名目に注目すべき

こんにちは 宮本一三です

さて、今日はGDPの話です。

先日、日本のGDPはここ20年まったく伸びていないという話をしました。
そのときに使ったグラフは名目GDPのグラフでした。

なぜ実質ではなく名目を使ったのでしょうか。
日本はここ20年間、インフレではなくデフレの状態がずっと続いています。
このような環境では、経済の実態に実は名目GDPの方がより近い指標になっていると考えられます。実質GDPではデフレだと実態としては成長していないのに、ものの価格が下がったために成長したような数値がでることがあるのです。
もちろん世界を見渡すとインフレ状態の国が多いので実質GDPが重要ですという経済の教科書に載っている常識は間違ってはいないのですが…

このような理由で、私は日本の場合は名目GDPに特に注目すべきである。名目GDPが成長するように日本経済の発展を図るべきであると考えているのです。

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プロフィール

miyamoto13

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宮本一三(みやもといちぞう)

兵庫県南あわじ市に生まれ、洲本中学、洲本高校、一橋大学経済学部を卒業、
大蔵省入省。
米国ハーバード大学大学院で経済学博士号を得る。博士論文の一部が米国シカゴ大学 出版の「Economic Development and Cultural Change」に掲載さる。

昭和41年、米国ワシントンのIMF(国際通貨基金)に出向、インドネシア政府経済顧問として特命派遣され、インフレを鎮静化、財政を立て直す。


昭和47年、日中国交回復に参画、日中航空協定締結のため北京に1ヶ月滞在。

昭和49年、国税庁直税部法人税課長。昭和54年、大蔵省国際金融局総務課長。

昭和55年、大蔵省大臣官房審議官。昭和56年、名古屋国税局長。

平成5年、衆議員議員当選(以後3期10年勤める)。

現在、東北福祉大学特任教授、日本国際通商支援協同組合理事長、日本文字文化機構副理事長

趣味は読書、囲碁、ゴルフ。

震災に克つ経済
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